精選版 日本国語大辞典 「餌袋」の意味・読み・例文・類語
え‐ぶくろ ゑ‥【餌袋】
〘名〙
① 鷹狩りの時に携行するいれもの。竹籠製という。鷹のえさや獲物を入れるのに用いた。えふご。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「人、小鷹手にすゑつつ〈略〉野辺ごとにあさらせ給ひて、御えぶくろにいれさせ給へり」
※蜻蛉(974頃)中「えぶくろなる物とりいでてくひなどするほどに」
[補注]①については「落窪物語大成‐一」に「通常の餌袋は籠にて作り、口にはきぬなどつけてしたるもの、又籠を用ひず、きぬ布などにても作ることありと屋代弘賢いへり」とある。
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