餓鬼の目に水見えず(読み)ガキノメニミズミエズ

デジタル大辞泉 「餓鬼の目に水見えず」の意味・読み・例文・類語

餓鬼がきみずえず

餓鬼は、のどが渇きすぎているので、そばに水があっても気づかない意から》熱望するあまり、かえって求めるものが身近にあることに気づかないことのたとえ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「餓鬼の目に水見えず」の意味・読み・例文・類語

がき【餓鬼】 の 目(め)に水(みず)(み)えず

(常にのどがかわいて苦しんでいる餓鬼には、かえって求めている水が目にはいらない、の意から) 物を熱望しすぎて、かえって求める物が近くにあるのに気づかないこと、かえって肝心の物を見落とすことのたとえ。
仮名草子伊曾保物語(1639頃)下「馬を持ちては乗らんがため也。馬をさきに立てて、主はあとに歩む事は、がきの目に水みえぬといふも此事にや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「餓鬼の目に水見えず」の解説

餓鬼の目に水見えず

常にのどがかわいて苦しんでいる餓鬼には、かえって求めている水が目に入らない。熱望しすぎて、かえって求める物が近くにあるのに気がつかないことのたとえ。また、物事に熱中しすぎて、かえって肝心な物を見落とすことのたとえ。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android