香合・香盒(読み)こうごう

精選版 日本国語大辞典 「香合・香盒」の意味・読み・例文・類語

こう‐ごう カウガフ【香合・香盒】

〘名〙
歌舞伎・傾城筑紫𤩍(1814)一「来る廿五日は京都に於て香合(カウガフ)の御会、其砌には無くて叶はぬ香炉
② 香を入れる蓋(ふた)付きの小容器。漆器陶器・堆朱(ついしゅ)製などがある。原則として漆器には沈香伽羅・白檀などの木質の香、陶器には練香を入れる。こうばこ。
蔭凉軒日録‐永享八年(1436)一一月一八日「常徳院献物。練貫三重。盆。香合」
※歌舞伎・青砥稿花紅彩画白浪五人男)(1862)序幕「けふの法会宝前へ供へおいたる胡蝶の香合(カウガフ)」 〔宗史‐礼志一四・嘉礼二〕

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