香月泰男(読み)カヅキヤスオ

デジタル大辞泉 「香月泰男」の意味・読み・例文・類語

かづき‐やすお〔‐やすを〕【香月泰男】

[1911~1974]洋画家山口の生まれ。東京美術学校卒。藤島武二師事シベリア抑留後帰国、「埋葬」に始まる連作制作。他の作品に「黒い太陽」など。画集に「画集シベリヤ」がある。

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百科事典マイペディア 「香月泰男」の意味・わかりやすい解説

香月泰男【かずきやすお】

画家山口県生れ。東京美術学校卒。在学中の1934年国画会入選。1945年―1947年シベリア抑留。帰国後の1948年に代表作《シベリア・シリーズ》の第1作を発表。抑留体験の苛酷さを深みのある色調で作品化していった。1951年第1回サン・パウロビエンナーレ出品山口県立美術館が《シベリア・シリーズ》56点を収蔵している。
→関連項目上野の森美術館戦争画山口県立美術館

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「香月泰男」の意味・わかりやすい解説

香月泰男
かづきやすお
(1911―1974)

洋画家。山口県生まれ。1931年(昭和6)東京美術学校油画科に入学、藤島武二(たけじ)に学ぶ。39年文展で特選、国画会で国画奨励賞、翌年佐分(さぶり)賞を受け国画会同人となる。43年応召し、シベリア抑留ののち47年(昭和22)帰郷。国画会展に毎年出品のほかサンパウロ・ビエンナーレ展、カーネギー国際美術展にも出品。69年シベリヤ・シリーズに対して新潮文芸振興会の第1回日本芸術大賞が贈られた。山口県立美術館に香月泰男展示室がある。

[小倉忠夫]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「香月泰男」の解説

香月泰男 かづき-やすお

1911-1974 昭和時代の洋画家。
明治44年10月25日生まれ。藤島武二に師事。昭和9年国画会展に初入選,15年同人となる。また14年新文展で「兎」が特選。シベリア抑留ののち22年帰国。サンパウロ-ビエンナーレ展,カーネギー国際美術展などに出品。昭和49年3月8日死去。62歳。山口県出身。東京美術学校(現東京芸大)卒。画集に「画集シベリヤ」など。

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