香粉(読み)こうふん

精選版 日本国語大辞典 「香粉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふん カウ‥【香粉】

〘名〙
① においのいい粉。花粉などをいう。
菅家文草(900頃)二・七月七日憶野州安別駕「依乞平安帰洛日、満庭香粉幾紛々」 〔曹唐‐漢武帝思李夫人詩〕
② おしろい。
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉三「凡そ乳臭より香粉を薫ずるの間に抵るまで」
③ (香水香油など、液体のものに対して) 粉末香料。また、それを調合した化粧品。香料入りのパウダー
※西洋聞見録(1869‐71)〈村田文夫〉後「又香粉とて頭髪に糅散(ちらし)し芬芳せしむる粉末あり」

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デジタル大辞泉 「香粉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ふん〔カウ‐〕【香粉】

においのよい粉。花粉などをいう。
おしろい。また、粉末状の香料。

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普及版 字通 「香粉」の読み・字形・画数・意味

【香粉】こうふん

化粧粉。

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