香色(読み)コウイロ

デジタル大辞泉 「香色」の意味・読み・例文・類語

こう‐いろ〔カウ‐〕【香色】

香染めの色。黄色みを帯びた薄赤色。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「香色」の意味・読み・例文・類語

こう‐いろ カウ‥【香色】

〘名〙 薄赤くて、黄色みを帯びた色。くすんだ黄色。香染めの色。こう。〔名語記(1275)〕
※米沢本沙石集(1283)八「白御小袖〈略〉香色(カウイロ)にこがれてけり」

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色名がわかる辞典 「香色」の解説

こういろ【香色】

色名一つ香料に用いられる丁字ちょうじ染料として染めた薄茶色の伝統色名。これを薄くしたのが薄香、濃くしたのが丁字色赤みを加えたのが赤香色。いずれも仏教関係の深い色であったとされ、香木を使うことから平安時代は非常に高価であった。丁字は生薬しょうやく香辛料としても知られる。

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