馬の口(読み)うまのくち

精選版 日本国語大辞典 「馬の口」の意味・読み・例文・類語

うま【馬】 の 口(くち)

① 馬の手綱。馬のくちとり縄。馬の口輪。くつわ。
書紀(720)雄略四年二月(前田本訓)「一の鹿を駈逐(お)ひて箭発(はな)つことを相(こもごも)(ゆづ)りて轡(ムマノクチ)を並べて馳騁(は)す」
② 江戸時代、人や貨物輸送に当たる馬について徴収する税。駒の口。
※不亡鈔(江戸中)三「税斂の法あまたあり〈略〉駅馬に取を馬の口といふ」
③ (武家の玄関のすぐ横に厩(うまや)があることから) 武家の玄関。
※雑俳・柳多留‐七(1772)「おどり子のたのんではいる馬の口」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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