馬事公苑(読み)バジコウエン

デジタル大辞泉 「馬事公苑」の意味・読み・例文・類語

ばじ‐こうえん〔‐コウヱン〕【馬事公苑】

東京都世田谷区にある馬術場。馬術の普及指導目的として、昭和15年(1940)に開苑。東京オリンピック大会では馬術競技の開催地となった。日本中央競馬会が運営する。

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改訂新版 世界大百科事典 「馬事公苑」の意味・わかりやすい解説

馬事公苑 (ばじこうえん)

東京都世田谷区用賀に所在。〈広く馬事関係者の利用に供し,あわせて馬事思想の普及を図る〉公共的施設として1940年に完成し,一般にも公開されている。面積約22ha(宿舎部分3.2ha),馬場施設は競走馬場,芝馬場,砂馬場,障害練習馬場などで,芝馬場に接して既存雑木林をのこし,沼は池として修景され,一帯芝生の園地となっている。1940年の第12回オリンピック東京大会(中止)にも使用される予定の施設であったといわれる。起伏ある広大な雑木林の野趣を保存して施工され,市内の公園とは異なったものとなっている。64年オリンピック東京大会の馬術の会場となったとき,新たに敷地を拡張して覆馬場がつくられた。完成してから40余年をへて,樹木大木となり,馬術の行事とともに広く市民に親しまれている。日本中央競馬会の経営・管理の下にある。
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デジタル大辞泉プラス 「馬事公苑」の解説

馬事公苑

東京都世田谷区にある公園。1940年開園。日本中央競馬会(JRA)が運営する。第18回オリンピック夏季大会(1964年)、第32回オリンピック夏季大会(2021年)では馬術競技が行われた。

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