世界大百科事典(旧版)内の馬城台二郎の言及
【大井憲太郎】より
…長崎で蘭学を修め,江戸の開成所舎密局(せいみきよく)に勤め,明治に入り箕作麟祥についてフランス流政治学を学ぶ。フランス政治書の翻訳などを通じてみずからの政治思想を培い,1874年(明治7)の民撰議院設立論争には馬城台二郎の名をもって参加し,加藤弘之の民撰議院設立尚早論に反駁,徹底した民権論を展開した。その後民権運動の中心にあったが,82年以降の弾圧期に朝鮮内政改革を企てたいわゆる大阪事件(1885)をおこし,重懲役9年に処せられた。…
※「馬城台二郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」