駄目を押す（読み）だめをおす

精選版 日本国語大辞典

だめ【駄目】 を=押(お)す［=差(さ)す］

① 囲碁で、駄目を詰めてふさぐ。

※太閤記（1625）一四「それをもえしらで、だめをもさしすまし勝負して」

② わかりきった物事の万一の場合を考えてさらに確かめる。くどく念をおす。だめを聞かす。

※浮世草子・諸芸袖日記（1743）二「咄(はなし)の冗(ダメ)をぞさされける」

※歌舞伎・与話情浮名横櫛（切られ与三）（1853）四幕「そんなに駄目を押さずと、早く帰らっし、帰らっし」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

駄目だめを押お・す

《囲碁で、駄目を詰める意から》
１ 念のために確かめる。念を押す。「本当にいいのかと―・す」
２ 試合などで、ほとんど勝ちが決まってから、さらに得点を重ねたりして、勝ちを確定的なものにする。「追加得点して―・す」
[類語]（1）念を押す・釘を刺す・楔くさびを刺す

出典　小学館