駄駄(読み)だだ

精選版 日本国語大辞典 「駄駄」の意味・読み・例文・類語

だだ【駄駄】

〘名〙
① (「じだたら(地蹈韛)」が変化して「じだだ」「じだんだ」となり、それのさらに変化した語という) くやしがって地を激しく踏むこと。じだんだ。→だだを踏む
幼児などが、親などのしたしい人に甘えて、わがままにふるまおうとすること。むずかったり、すねたりしていうことを聞かないこと。わがまま。また、そういう子。→だだを言うだだを捏ねる
歌舞伎成田山分身不動(1703)三「まただだぬかしてて話しはどうぢゃ」

だだ・ける【駄駄】

〘自カ下一〙 だだをこねる。無理をいう。我儘をいう。すねる。
浄瑠璃猿丸太夫鹿巻毫(1736)三「どっこい爰が阿波の鳴戸一生の瀬ごしと思ひ、随分身を入てだだけあふせ」
鳩翁道話(1834)一「其の所へをどりこんで大だだけにだだけたらば」

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デジタル大辞泉 「駄駄」の意味・読み・例文・類語

だだ【駄駄】

子供などが甘えてわがままを言うこと。「だだを言う」
[補説]「駄駄」は当て字。「じだんだ地団駄)」の音変化とも「嫌だ嫌だ」の略からともいう。
[類語]腕白やんちゃ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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