駸駸(読み)シンシン

デジタル大辞泉 「駸駸」の意味・読み・例文・類語

しん‐しん【××駸】

[ト・タル][文][形動タリ]
馬の速く走るさま。
月日物事の速く進むさま。
「共に息災にして、―と繁栄に向かいつつある事であった」〈蘆花思出の記
「―開明の域に進む者あり」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「駸駸」の意味・読み・例文・類語

しん‐しん【駸駸】

[1] 〘形動タリ〙
① 馬がはやく走るさま。〔詩経小雅・四牡〕
② 時間、年月がはやく進むさま。
※徂徠集(1735‐40)八・水足氏父子詩巻序「駸駸日上、亦何以能定其所底止也」 〔梁簡文帝‐納涼詩〕
③ 物事のはやく進むさま。進歩のはやいさま。
※日本詩史(1771)一「駸駸乎王楊盧駱
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉巻外「第一の愉快は〈略〉息災にして駸々(シンシン)と繁栄に向ひつつある事であった」
[2] 〘副〙 物事のはやく進むさま。どんどん。すらすら。
※新聞雑誌‐三四号・明治五年(1872)三月「其偉器達材駸々(シンシン)輩出(はいしゅつ)

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普及版 字通 「駸駸」の読み・字形・画数・意味

【駸駸】しんしん

馬の疾行するさま。集まり走るさま。〔詩、小雅、四牡〕彼の四駱に駕し 載(すなは)ち驟(はし)ること駸駸たり

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