骨灰磁器(読み)こっかいじき

精選版 日本国語大辞典 「骨灰磁器」の意味・読み・例文・類語

こっかい‐じき コックヮイ‥【骨灰磁器】

〘名〙 軟磁器一種。牛の骨灰をカオリンその他の磁土と混用して製造した肉白色の弱火性のもの。イギリスおよびアメリカで生産され、きわめて高価。こっぱいじき。ボーンチャイナ

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食器・調理器具がわかる辞典 「骨灰磁器」の解説

こっぱいじき【骨灰磁器】

ボーンチャイナ。◇「こっかいじき」「こつばいじき」ともいう。⇒ボーンチャイナ

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世界大百科事典(旧版)内の骨灰磁器の言及

【陶磁器】より

…イギリスでは1743年ニコラス・スプリモントがロンドンのチェルシーで磁器焼成に着手したのが最初で,その後50年にウェールズのダービーで,またこれとほぼ同時期にボウ,ウースターでも磁器窯が設立された。イギリスの磁器はフランスとはさらに異なり,チェルシー窯やダービー窯ではフランス風の軟質磁器が焼造されたが,ボウ窯では動物の骨灰を原料に加えた,いわゆる骨灰磁器(ボーン・チャイナ)が発明され,ウースターでは凍石を主原料とした軟質磁器,それに後にカオリンを用いた真正磁器の4種類の磁器が焼かれた。他方,イタリアではすでに16世紀後半にフィレンツェでメディチ磁器が焼かれていた。…

【ボーン・チャイナ】より

…骨灰磁器。動物,おもに牛の骨灰を磁土やカオリンと混ぜて焼成したイギリス独特の磁器。…

※「骨灰磁器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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