高崎[市](読み)たかさき

百科事典マイペディア 「高崎[市]」の意味・わかりやすい解説

高崎[市]【たかさき】

群馬県南部の市。1900年市制。利根川,烏川などの流域を占め,榛名山南麓一帯を含み,東は前橋市,西は安中市に接する。中心市街は古来交通要地で,中世は鎌倉街道の宿駅近世は中山道と三国街道の分岐点であった。慶長年間井伊氏が築城し,以降城下町,物資集散地として発展。明治以後高崎線,両毛線,信越本線,上越線,八高線,上越新幹線,上信電鉄が通じ,北関東最大の交通の要衝となった。関越自動車道,国道17,18号線も通じる。明治以降は,県庁所在地となった前橋に対して,県の交通,商業の中心として発展し,1967年には全国初の卸商業団地が造成された。また工業も盛んで,多くの工業団地が造成され,製粉,板紙製造のほか電気機械器具,機械,化学,鉄鋼,金属などの工業が行われ,倉賀野地区も工業地化が著しい。製造品出荷額では6796億円(2003)を上げ,県内3位を占めている。農村部では米麦,ナシ,モモを産する。だるま市で有名な達磨(だるま)寺,山上碑および古墳(特別史跡),金井沢碑(特別史跡),ほか多くの古墳群,白衣観音がある。2006年1月群馬郡箕郷町,群馬町,倉渕村,多野郡新町を,2006年10月,群馬郡榛名町を,2009年6月多野郡吉井町を編入東日本大震災で,市内において被害発生。459.16km2。37万1302人(2010)。
→関連項目安中[市]板鼻岩鼻前橋[市]

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