高津戸渓谷(読み)たかつどけいこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高津戸渓谷」の意味・わかりやすい解説

高津戸渓谷
たかつどけいこく

群馬県東部、みどり市大間々(おおまま)町地区の市街地の東にあり、渡良瀬川(わたらせがわ)が渓口の古生層を下刻した峡谷をいう。距離約500メートルの峡中に奇岩深淵(しんえん)、急流の続く景勝地。西岸は高さ40メートルの絶壁で、東岸には中世高津戸城跡要害山(ようがいやま)(標高270メートル)がある。下流の高津戸橋付近の両岸には遊歩道が設けられ、西岸の「ながめ公園」とともに人々に親しまれている。1994年(平成6)全長120メートルの瀧(はねたき)橋が完成した。

[村木定雄]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高津戸渓谷」の意味・わかりやすい解説

高津戸渓谷
たかつどけいこく

群馬県東部,みどり市南部の渡良瀬川谷口部にある渓谷赤城山足尾山地との間,わたらせ溪谷鐡道大間々駅近くの高津戸橋から,上流 5.6kmにある吊橋式のはねたき橋までの間に刻まれた渓谷で,左岸は秩父古生層からなり,輝緑凝灰岩ケイ岩粘板岩などの美しい岩肌がみられる。右岸には高さ 40mの絶壁があり,河岸段丘が発達。春の新緑と秋の紅葉の頃が観光の好期。近くの要害山 (270m) に中世の高津戸城跡がある。

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