高逸(読み)こういつ

精選版 日本国語大辞典 「高逸」の意味・読み・例文・類語

こう‐いつ カウ‥【高逸】

〘名〙 (形動) けだかくすぐれていること。俗気を離れて高尚なこと。また、そのさま。
随筆胆大小心録(1808)九六「絵はもとの如くあらずも、高逸にて、価たかく云ふともゆるさん」 〔北史‐李謐伝論〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「高逸」の意味・読み・例文・類語

こう‐いつ〔カウ‐〕【高逸】

[名・形動]高尚ですぐれていること。また、そのさま。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「高逸」の読み・字形・画数・意味

【高逸】こう(かう)いつ

気象が高くすぐれる。〔宣和画譜、人物一、人物叙論〕夫(か)の殷仲堪眸子、裴楷の頰毛の(ごと)きは、、阿(あと)(その)中に取るり。高、之れを丘壑に置くべきにして、議論の能くに非ず。

字通「高」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高逸の言及

【逸民】より

…中国の隠者。知識階級に属しながら政治の世界を俗として仕官せず,民間に隠れて高潔に生きる人々で,隠逸,高逸,高士などともよばれる。聖天子の尭に招かれても,これをけがらわしいとした許由(きよゆう)や,周の武王の治世でもその粟をくらわなかった伯夷(はくい)・叔斉(しゆくせい)などが,その典型とされる。…

※「高逸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android