高閣に束ぬ(読み)こうかくにつかぬ

精選版 日本国語大辞典 「高閣に束ぬ」の意味・読み・例文・類語

こうかく【高閣】 に 束(つか)

(東晉の庾翼(ゆよく)は、才名の高い杜乂(とがい)と殷浩(いんこう)を重んじないで、その書を高閣に束ね、天下泰平になってから二人の任を論議すると語ったという「晉書‐庾翼伝」の故事から) 書物などを束ねて高い棚にのせたまま、利用しないさま。
※淡窓詩話(19C中)下「李・杜・王・孟諸家の詩は、之を高閣に束ねて読む人なし」 〔韓愈‐寄盧仝詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android