高麗剣（読み）コマツルギ

デジタル大辞泉

こま‐つるぎ【高^＝麗剣／^×狛剣】

［名］高麗ふうの剣。環頭大刀かんとうのたち。
［枕］高麗剣は柄頭に環わがあるところから、「わ」にかかる。
「―わざみが原の行宮かりみやに」〈万・一九九〉

出典　小学館

日本大百科全書(ニッポニカ)

高麗剣
こまつるぎ

→環頭大刀

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内の高麗剣の言及

【刀装】より

…それを柄頭（つかがしら）の形状から分類すると，環頭（かんとう）大刀，頭椎（かぶつち）大刀，圭頭（けいとう）大刀，円頭大刀，蕨手（わらびで）刀などがある。環頭大刀は頭が輪形になっているところからの名称で，元来中国から朝鮮を経て伝えられた形式に属し，高麗剣（こまつるぎ）とも呼ばれている。これに対し，頭が塊状の頭椎大刀は日本独自の様式を示している(大刀（たち）)。…

※「高麗剣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」