高麗焼(読み)コウライヤキ

デジタル大辞泉 「高麗焼」の意味・読み・例文・類語

こうらい‐やき〔カウライ‐〕【高麗焼】

朝鮮で作られた陶磁器総称。朝鮮を俗に高麗と称したところからの名。→高麗茶碗

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高麗焼」の意味・読み・例文・類語

こうらい‐やき カウライ‥【高麗焼】

〘名〙 朝鮮産の陶磁器の総称。高麗時代(九一八‐一三九二)の青磁白磁、また、李朝時代(一三九二‐一九一〇)のもので日本に渡来し茶器とされたもの。また、文祿・慶長の役の時に、日本に連れてこられた朝鮮の陶工薩摩で製作した陶磁器をいうこともある。こうらい
随筆・西遊記続編(1798)四「高麗焼の細工場、並に竈を見物す」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高麗焼の言及

【絵高麗】より

…高麗焼(朝鮮産の陶磁器の古いよび名)のうちで鉄絵文様のあるものという意味であるが,古くは中国陶磁の鉄絵文様のあるものもこの名でよばれた。江戸時代の茶人が珍重した絵高麗梅鉢茶碗の類は,中国北部民窯の製品である。…

※「高麗焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android