鬼木(読み)オニギ

デジタル大辞泉 「鬼木」の意味・読み・例文・類語

おに‐ぎ【鬼木/新木】

新木にゅうぎ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鬼木」の意味・読み・例文・類語

おに‐ぎ【鬼木】

〘名〙
① (「おにゅうぎ(御新木)」の変化した語) 正月門松の根もとなどに立てる割木。年木(としぎ)一種で正月用の薪。長野県や愛知県でいう。これを「鬼木」と解したため、鬼を追いはらうために立てるものと考え、鬼打木ともいう。御薪(みかまぎ)。《季・新年》
② 正月一四日の年越しに門に立てる木。
※俳諧・誹諧歯かため(1783)正月「江戸武家方にては松を取おさめし跡へ鬼木とて材薪に墨にて十二横筋を引」

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世界大百科事典(旧版)内の鬼木の言及

【薪】より

…また,修験者がたく護摩(ごま)木は,この火によってすべての罪障を焼きはらい,不動明王と一体化するなどといった象徴的な意味があり,これには土地ごとにカツギ(勝木)と称されている木が選ばれている。宮中での御竈木(みかまぎ)(御薪)の風習をはじめ,正月の神祭用の薪である年木(鬼木(おにぎ)や幸木(さいわいぎ)などともよばれる),竜宮の水神に薪を与えるモティーフをもつ〈竜宮童子〉の昔話などからも,薪が単なる燃料ではなかったことがわかる。燃料【佐野 賢治】。…

※「鬼木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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