鳥地獄(読み)とりじごく

百科事典マイペディア 「鳥地獄」の意味・わかりやすい解説

鳥地獄【とりじごく】

火山地方や温泉地方で多孔質岩石や岩石の割れ目などの噴気孔から噴出する炭酸ガス硫化水素亜硫酸ガスなどのため鳥や昆虫が死ぬような場所有馬温泉地獄谷三瓶(さんぺ)山の鳥地獄など。

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世界大百科事典(旧版)内の鳥地獄の言及

【地獄】より

…岩石が著しく変質して粘土状となり,さまざまな色の昇華物や沈殿物が付着し,植物もほとんど生えず,荒涼とした光景をしているのでこの名がある。噴気孔から噴き出す有毒ガスのため,鳥,昆虫,獣類などが死ぬことがあり,鳥地獄,虫地獄,タヌキ地獄などと呼ばれることもある。ときに人間が知らずに近寄って被害を受けることもあり,注意が必要である。…

※「鳥地獄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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