鳥居清経(読み)とりいきよつね

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥居清経」の意味・わかりやすい解説

鳥居清経
とりいきよつね

江戸時代宝暦期頃 (18世紀中期) に活躍した浮世絵師。芝居版元の中島屋伊佐衛門の子。俗称,大次郎。鳥居清満門人鳥居風役者絵鈴木春信風の美人画を描いたが,一枚絵よりも黄表紙絵本,役者絵本などの作品が多い。主要作品『四世市川団十郎のたんばの介太郎』,版本『見立朝妻船』。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鳥居清経」の解説

鳥居清経 とりい-きよつね

?-? 江戸時代中期の浮世絵師。
江戸の芝居番付の版元中島屋伊左衛門の子という。初代鳥居清満(きよみつ)にまなび,役者絵にすぐれ,ほかに錦絵(にしきえ)美人画もある。宝暦-安永(1751-81)のころ活躍し,黒本,黄表紙などの草双紙挿絵多数えがいた。通称は大次郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「鳥居清経」の解説

鳥居清経

生年生没年不詳
江戸中期の鳥居派の浮世絵師。鳥居清満の門人と推定される。江戸の芝居番付の版元中島屋伊左衛門の子といわれる。俗称大次郎。宝暦8(1758)年ごろから安永9(1780)年ごろにかけて作画し,細判役者絵と草双紙の挿絵が多い。特に草双紙は富川房信(吟雪)と二分する活躍を示した。

(浅野秀剛)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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