鳥越(読み)とりごえ

日本歴史地名大系 「鳥越」の解説

鳥越
とりごえ

千束せんぞく郷の南部にあった村名。もとは小高い丘陵をなしていたが、江戸時代初頭に蔵前くらまえの河岸造成のための土取場として削平されたという。鎮守の鳥越明神社は日本武尊を祭神とし、一説に平将門の霊を祀るともいう。鎌倉―南北朝時代には石浜江戸氏の所領であったとみられ、貞和二年(一三四六)には江戸重通石浜いしはま・「墨田波」・鳥越三ヵ村の所領をめぐって石浜弥太郎(江戸政重か)を鎌倉府に訴えている(同年九月八日「高重茂奉書」正宗寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥越」の意味・わかりやすい解説

鳥越
とりごえ

石川県南部,白山市中央の旧村域。白山山系の北西斜面にあり,手取川の支流大日川に沿う。1907年別宮村,河野村,吉原村の 3村が合体して鳥越村が成立。2005年松任市,美川町,鶴来町,河内村,吉野谷村,尾口村,白峰村と合体して白山市となった。名称は国指定史跡鳥越城跡にちなむ。南西部は鷲走ヶ岳,荒倉岳,大倉岳の山々をかかえ,大日川が中央部を北流,平行して手取川が北東部を流れている。手取川沿いでは米作を主に,木材木炭などの製材業も行なわれ,陶石の産地として有名。手取温泉,手取峡谷の景勝地があり,獅子吼高原とともに獅子吼・手取県立自然公園に指定されている。南部に大日川ダムがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「鳥越」の意味・わかりやすい解説

鳥越 (とりごえ)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android