鳴子菅(読み)なるこすげ

精選版 日本国語大辞典 「鳴子菅」の意味・読み・例文・類語

なるこ‐すげ【鳴子菅】

〘名〙 カヤツリグサ科多年草各地山地の谷川沿いに生える。高さ二〇~四〇センチメートル。稈はやや扁平で葉とともに密生し、大きな株をつくる。また、細長い地下茎がある。五月ごろ、茎の上部に三~四個の小穂が総状に付き、基部に円筒状の前葉がある。雄花穂は淡黄褐色を帯びてただ一個頂生し、雌花穂は緑褐紫色を帯び数個側生する。果胞は多少扁平な長楕円状披針形。柱頭は三個で苞には鞘がない。やまなるこ。みずなるこすげ。〔物品識名拾遺(1825)〕

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デジタル大辞泉 「鳴子菅」の意味・読み・例文・類語

なるこ‐すげ【鳴子×菅】

カヤツリグサ科の多年草。山地の渓流沿いに生え、大きな株をつくる。高さ約30センチ。葉は線形。5月ごろ、茎の頂に雄花の穂、その下に雌花の穂が連なってつき、鳴子を思わせる。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鳴子菅」の解説

鳴子菅 (ナルコスゲ)

学名Carex curvicollis
植物。カヤツリグサ科の多年草

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