鴨下晁湖
かもしたちょうこ
(1890―1967)
日本画家。東京に生まれる。本名中雄。東京美術学校に学び、松本楓湖(ふうこ)の門に入って大和絵(やまとえ)系の歴史画を研究した。楓湖や梶田半古(かじたはんこ)の門下が集まる巽画会(たつみがかい)に属し、やがてその評議員を務めた。1907年(明治40)の第1回文展に『山法師』を出品して受賞、以後、文展、帝展、日展に作品を発表した。晩年には新聞や雑誌の挿絵、書籍の装丁に力を注ぎ、ことに時代物の挿絵が好評であった。
[原田 実]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
鴨下晁湖 かもした-ちょうこ
1890-1967 明治-昭和時代の日本画家。
明治23年2月25日生まれ。松本楓湖(ふうこ)に大和絵系の歴史画をまなぶ。第1回文展で「山法師」が3等賞を受賞,以後,文展,帝展で活躍。また新聞,雑誌の挿絵を手がけ,代表作に岡本綺堂「半七捕物帳」,柴田錬三郎「眠狂四郎無頼控」がある。昭和42年10月20日死去。77歳。東京出身。東京美術学校(現東京芸大)中退。本名は中雄。
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例