鴨蝦夷(読み)かもの えみし

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鴨蝦夷」の解説

鴨蝦夷 かもの-えみし

?-695 飛鳥(あすか)時代の武人
壬申(じんしん)の乱(672)で大伴吹負(おおともの-ふけい)が大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)から将軍に任じられると,大神高市麻呂(おおみわの-たけちまろ)とともにその軍に属す。河内(かわち)(大阪府)から攻めてくる敵軍にそなえ,石手道(いわてのみち)をまもった。持統天皇9年4月死去。直広参(じきこうさん)の位を追贈された。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「鴨蝦夷」の解説

鴨蝦夷

没年:持統9.4(695)
生年:生年不詳
壬申の乱(672)のときの大海人皇子(のちの天武天皇)方の武人。壬申の乱に際して大伴吹負が大和の飛鳥古京で挙兵したときに,吹負の麾下に入った。大友皇子方の軍隊難波から飛鳥に向かって進軍してくるのに対して,河内石手道でこれを防戦した。没後の持統9(695)年に直広参を贈られ,物品を与えられた。

(鬼頭清明)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

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