鵝眼銭(読み)ががんせん

精選版 日本国語大辞典 「鵝眼銭」の意味・読み・例文・類語

ががん‐せん【鵝眼銭】

〘名〙 (円形の中に四角の穴のあいている銭の形状が、鵝鳥の目がまるくて瞳の四角なさまに似ているところから) 銭(ぜに)異称鳥目鵝眼。〔通鑑‐宋明帝紀〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鵝眼銭の言及

【貨幣】より

…南朝では北朝の侵略に対抗すべく軍事財政を組む必要から新貨を発行した。宋では孝建四銖・二銖を,梁では五銖の鉄銭を発行したが,前者の場合,民間では新貨を嫌い五銖銭を変造した悪貨(鵝眼銭・綖環(えんかん)銭)が流通するようになった。後者の場合は悪性のインフレーションが発生したうえ,盗鋳が激増したため,民間では鉄銭を嫌って銅銭(五銖)で交換するようになり,梁の末年には銅銭を復活せざるをえなくなった。…

※「鵝眼銭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android