鶯合(読み)うぐいすあわせ

精選版 日本国語大辞典 「鶯合」の意味・読み・例文・類語

うぐいす‐あわせ うぐひすあはせ【鶯合】

〘名〙 手飼いの鶯を持ち寄り、その声の優劣を競う遊戯中世、物合わせの一種として流行し、近世以降も広く行なわれた。なきあわせ。うぐいす会(かい)。《季・春》
※教言卿記‐応永一六年(1409)四月一四日「今朝は伯亭にて鶯合〈左大弁相公等〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鶯合の言及

【ウグイス(鶯)】より

…この鳥を重要な要素とする昔話に,鳴声で父が子の死を知る〈継子と鳥〉,禁止を守らず幸福を失う〈見るなの座敷〉,愚か嫁がウグイスの声をまねて失敗する〈鶯言葉〉などがある。これらに現れるウグイスの声がもっとも重要な関心事だった人々が催したのが〈鶯合(うぐいすあわせ)〉で,各自飼い慣らした鳥の鳴声の優劣を競う春2月の遊びで,公式にもまた民間でも江戸時代には盛んに行われた。これを飼育するには1羽ずつすり餌籠に入れ,さらに障子紙をはった桶に入れる。…

※「鶯合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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