鷓鴣（読み）しゃこ

精選版 日本国語大辞典

しゃ‐こ【鷓鴣】

〘名〙

① キジ科の鳥のうち、尾が短い小形種の一部の総称。分類上シャコ・ウズラ類は四～五群に分けられ、そのうちの二～三群の鳥の名に用いられる。

② 鳥「こもんしゃこ（小紋鷓鴣）」の異名。

※菅家後集（903頃）九日侍宴、同賦寒露凝「唯有_二鷓鴣飛負_一レ葉、且無_二荊棘立垂_一レ珠」 〔李白‐越中覧古詩〕

[補注]「鷓鴣」は、中国ではコモンシャコをさす。日本では、一時ヤマウズラに当てたことがあり、現在でもヤマウズラ類には「…シャコ」と呼ばれるものがある。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

しゃ‐こ【^×鷓^×鴣】

キジ科シャコ属の鳥の総称。茶褐色の羽毛をもつものが多く、コジュケイに似る。約40種がアフリカ・アジア・ヨーロッパに分布。

出典　小学館

普及版 字通

【鷓鴣】しやこ

しゃこ。唐・李白〔越中覧古〕詩　越王勾踐、を破りて歸る　義士、家にりて盡(ことごと)く錦衣す　宮女の如く、春殿に滿つ　只だ今惟だ、鷓鴣の飛ぶのみり

字通「鷓」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

動植物名よみかた辞典　普及版

鷓鴣 (シャコ)

学名：Francolinus pintadeanus
動物。キジ科の鳥

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」