ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鹿妻堰」の意味・わかりやすい解説
鹿妻堰
かづまぜき
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…また,江戸時代の北上川は船の交通路として利用され,さらに奥州道中もこの盆地を南北に通じていたため,現在の一関,水沢,岩谷堂(江刺市),黒沢尻(北上市),花巻,日詰(紫波(しわ)町),盛岡などのおもな都市群は,街道筋の宿場町や河港集落を母体として発展した。 流域は穀倉地帯を形成しているが,これは古くから鹿妻堰(雫石(しずくいし)川から揚水)や寿庵堰(胆沢川から揚水)などのような用水路の開発によって耕地が拡大されてきたことによる。しかし洪水も多く,1619年(元和5)から最近まで約80回におよぶ洪水が記録され,特にカスリン台風(1947),翌年のアイオン台風による被害は大きかった。…
※「鹿妻堰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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