鹿島開(読み)かしまびらき

日本歴史地名大系 「鹿島開」の解説

鹿島開
かしまびらき

現在の大字高塚たかつかのうち堺丸さかいまる、大字新田しんでんのうち下新田しもしんでん、大字島地しまちのうち柳江やなぎのえとその周辺、大字野津のづのうち西野津の一部にまたがる地域で「井田衍義」の「南目御開所等の事」に「鹿島御開は、寛文八年に始る、普請奉行瀬戸五郎兵衛四百五十石、速水四郎兵衛五人扶持二十石、三浦善左衛門・宇田四郎右衛門両人三人扶持十石住吉開調後五人扶持二十石ニ成、役人二百人一人ニ銀子二百目宛、潮留宇土・八代・益城三郡ニ調、翌年麦作、三年に木綿作有、芦北田浦より人移、田畑百壱町余」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の鹿島開の言及

【八代海】より

…細川氏治下には八代城周辺は城代松井氏により1655‐56(明暦1‐2)の松崎新地,73年(延宝1)の高子原(こうごばら)新地をはじめ,幕末までに25ヵ所746町余が干拓された。八代海北部は1667年(寛文7)の鹿島開(八代郡竜北町)をはじめ藩営による干拓が多い。熊本藩では1732年(享保17)新地開発が禁じられたが,57年(宝暦7)の鏡村古新地以後築造が再開され,藩営により大規模な干拓がなされた。…

※「鹿島開」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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