麒麟児(読み)きりんじ

精選版 日本国語大辞典 「麒麟児」の意味・読み・例文・類語

きりん‐じ【麒麟児】

〘名〙 (麒麟の子の意) 才知技芸に特にすぐれた年若い者。神童寧馨児(ねいけいじ)きりん
※水流雲在楼集(1854)上・題新宮涼庭西遊日記後「巨霊欲世、賚与麒麟児」 〔杜甫‐和江陵宋大少府詩〕

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デジタル大辞泉 「麒麟児」の意味・読み・例文・類語

きりん‐じ【××麟児】

才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者

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故事成語を知る辞典 「麒麟児」の解説

麒麟児

特別にすぐれた才能や技術を持つ若者のたとえ。

[使用例] 齢は又八郎より二つ下だが、城下貫心流の寺井道場の麒麟児と呼ばれた男である[藤沢周平用心棒日月抄|1978]

[由来] 八世紀の中国、唐王朝の時代の詩人、杜甫の詩に三度、使われている表現。たとえば、じょけいという人物の九歳と五歳の子どもについて、「ことごと天上の麒麟児(二人とも天上の世界に住む麒麟の子どもだ)」と大いに持ち上げています。ここでの「麒麟」は、昔の中国で、理想的な世の中が実現すると現れると信じられていた聖なる動物。いわゆるキリンとは異なります。

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