麻につるる蓬(読み)あさにつるるよもぎ

精選版 日本国語大辞典 「麻につるる蓬」の意味・読み・例文・類語

あさ【麻】 に つるる蓬(よもぎ)

(「荀子勧学篇」の「蓬生麻中扶而直」による) 麻のようにまっすぐな物の中にまじって生えれば、蓬も自然に曲がらずに伸びるの意から、善良な人に交われば、その感化を受けて自然に善人になるというたとえ。〔俳諧・毛吹草(1638)〕
浄瑠璃・苅萱桑門筑紫𨏍(1735)三「頑固(かたくな)に育てられ、麻につるる蓬(ヨモギ)とて、そち迄が身持ちも堅く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android