黄全紙(読み)きぜんし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黄全紙」の意味・わかりやすい解説

黄全紙
きぜんし

黄穀紙 (きのこくし) ,黄蘗紙 (きわだがみ) ,黄紙などとも呼ばれる。防虫のために黄蘗 (おうばく) の粉ですき染めした紙。媒染剤を使用しない簡易な染紙として重用された。唐代の中国で詔書用として用いられ,日本では奈良時代に写経用紙,宣命用紙などとして用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android