黄幡(読み)オウバン

デジタル大辞泉 「黄幡」の意味・読み・例文・類語

おう‐ばん〔ワウ‐〕【黄×幡】

葬儀のときに用いる黄色の旗。
暦注八将神の一。軍陣守護神弓始めに、この神のいる方角に向かって射れば吉とし、また、その方角に門を建てたり土を掘ったりすることは凶とした。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黄幡」の意味・読み・例文・類語

おう‐ばん ワウ‥【黄幡】

〘名〙
① 黄色の旗。葬送行列に持たせるもの。
左経記‐長元九年(1036)五月一九日「先黄幡 黄絹幡書真言、付白木竿、出納兼時持之」
陰陽道でいう八将神の一つ。軍陣の守護神とされている。その年のこの神の方角に向けて弓始めの弓を射れば吉とし、また、この方角に門を建て土を掘るのは凶という。
※暦林問答集(1414)上「黄幡、羅睺星之精、大歳之墓也〈略〉主於土色故名黄、又幡者旗也、其形如樹幡故云幡」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android