黄白(読み)こうはく

精選版 日本国語大辞典 「黄白」の意味・読み・例文・類語

こう‐はく クヮウ‥【黄白】

〘名〙
① 黄色と白色
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉六「色の黄白を以て字の縦横を以て〈略〉人為差別を加る」 〔史記天官書
黄金白銀。転じて、金銭
滑稽本浮世床(1813‐23)初「黄白(クヮウハク)には富(とみ)たいものだナ」 〔漢書‐淮南王安伝〕

おう‐びゃく ワウ‥【黄白】

〘名〙 黄色と白色。白っぽい黄色。こうはく。
今昔(1120頃か)七「人有て地を掘るに、一の所を見るに、其の色黄白(わうびゃく)也」

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デジタル大辞泉 「黄白」の意味・読み・例文・類語

こう‐はく〔クワウ‐〕【黄白】

黄色と白色。おうびゃく。
金と銀。転じて、金銭。
いたずらに―万能主義を信奉するの弊」〈漱石野分

おう‐びゃく〔ワウ‐〕【黄白】

こうはく(黄白)

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普及版 字通 「黄白」の読み・字形・画数・意味

【黄白】こう(くわう)はく

金と銀。貨幣。〔史記、平準書論賛〕夏の、金を三品と爲す。或いは、或いは白、或いは赤。或いは錢、或いは布、或いは刀、或いは龜貝。秦に至るにび、中一國の二等と爲す。

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