黄芩(読み)オウゴン

デジタル大辞泉 「黄芩」の意味・読み・例文・類語

おう‐ごん〔ワウ‐〕【黄×芩】

コガネバナの根。漢方で、解熱嘔吐おうと腹痛下痢などに用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「黄芩」の意味・読み・例文・類語

おう‐ごん ワウ‥【黄芩】

〘名〙
シソ科多年草。東シベリア、中国北部、朝鮮半島北部に生える。茎は高さ六〇センチメートルになり、頂に紫色唇形花を多数穂状につける。こがねやなぎ。
オウゴン(コガネバナ)の黄色の根を乾燥させたもので、オーゴニン、バリカリンなどを含む。漢方で、発熱、腹痛、嘔吐、下痢などに生薬として用いる。〔異制庭訓往来(14C中)〕

はい‐しば はひ‥【黄芩】

〘名〙 植物こがねやなぎ(黄金柳)」の異名。〔本草和名(918頃)〕

おう‐ぎん ワウ‥【黄芩】

〘名〙 =おうごん(黄芩)②〔薬品手引草(1778)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黄芩」の解説

黄芩 (オウゴン)

植物。シソ科の多年草。コガネヤナギ別称

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世界大百科事典(旧版)内の黄芩の言及

【タツナミソウ(立浪草)】より

…日本全土,朝鮮,中国,サハリンに分布する。またコガネヤナギS.baicalensis Georgiは高さ50cmほどにもなる多年草で,黄色の根を乾燥したものを黄芩(おうごん)といい,漢方で解熱,腹痛などに用いる。【村田 源】。…

※「黄芩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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