黄金の岸(読み)こがねのきし

精選版 日本国語大辞典 「黄金の岸」の意味・読み・例文・類語

こがね【黄金】 の 岸(きし)

極楽浄土にあるという、砂金水底に敷きつめた七宝の池の岸。転じて、涅槃(ねはん)の岸の意で、煩悩(ぼんのう)解脱した境地。また、極楽
※新古今(1205)釈教・一九六八・詞書「暁到りて、浪の声金の岸によするほど いにしへのをのへの鐘ににたる哉岸うつ浪のあかつきのこゑ〈藤原俊成〉」

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デジタル大辞泉 「黄金の岸」の意味・読み・例文・類語

こがね‐の‐きし【黄金の岸】

極楽浄土にあるという七宝の池の岸。また、一切の煩悩ぼんのうから解脱げだつした涅槃ねはんの境地。
「暁到りて、浪の声―によするほど」〈新古今・釈教・詞書〉

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