黄金虫・金亀子(読み)こがねむし

精選版 日本国語大辞典 「黄金虫・金亀子」の意味・読み・例文・類語

こがね‐むし【黄金虫・金亀子】

〘名〙
コガネムシ科の甲虫。体長二センチメートルたらず。卵形で光沢の強い金緑色、ときに銅赤色を帯びる。成虫は六~八月に発生し、ナラクヌギの葉を食害。幼虫地中農作物や樹木の根を食害し、ジムシ、ネキリムシとよばれる。日本各地に分布。《季・夏》
※御伽草子・こほろぎ草子(室町時代物語大成所収)(室町末)「小かねむし 山吹の色をあらそふ小金むし草木もなびく光り成けり」
② コガネムシ科に属する甲虫の総称。種類は多く、世界に約二万五〇〇〇種、日本にも三五〇種ほど知られる。体長も二ミリメートルから一〇センチメートルを超えるものまである。食葉類と食糞類とに大別され、前者にはコガネムシ、ヒメコガネカブトムシなど、後者にはスカラベマグソコガネなどが属する。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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