黒南風(読み)クロハエ

デジタル大辞泉 「黒南風」の意味・読み・例文・類語

くろ‐はえ【黒南風】

梅雨初めに吹く南風 夏》「沖通る帆に―のかもめ群る/蛇笏」→白南風しらはえ

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精選版 日本国語大辞典 「黒南風」の意味・読み・例文・類語

くろ‐はえ【黒南風】

〘名〙 梅雨期に吹く南風。伊勢、鳥羽伊豆舟人の語。一説西風。《季・夏》 〔和漢三才図会(1712)〕
読本・双蝶記(1813)二「月をつつめる黒(クロ)ばへの、雲一面にしきみちて」

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世界大百科事典(旧版)内の黒南風の言及

【風】より

… 南風(はえ)山陰,西九州地方でよく用いられる南風の呼名。梅雨の初めの黒い雨雲の下を吹く〈黒南風(くろはえ)〉,梅雨の最盛期の強い南風の〈荒南風(あらはえ)〉,梅雨明け後に吹く〈白南風(しらはえ∥しろはえ)〉などといわれる。 早手(はやて)疾風とも書き,〈疾風(しつぷう)〉〈陣風(じんぷう)〉ともいう。…

※「黒南風」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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