黒田土佐子(読み)くろだ・とさこ

朝日日本歴史人物事典 「黒田土佐子」の解説

黒田土佐子

没年:宝暦8.11.25(1758.12.25)
生年天和2(1682)
江戸中期,甲斐国甲府藩主柳沢吉保の養女。江戸の人。上野国(群馬県)沼田藩主黒田直邦の妻。享保2(1717)年1月の江戸大火常盤橋本邸が焼失し本所石原の別邸へ仮住まいした折の生活記録『石原記』や,直邦没後養子直純が跡を継ぎ,上総国(千葉県)久留里藩主となったころの随筆風日記『言の葉草』全6巻(1750年代成立)を残し,大名家の日常生活を細かく描写している。

(柴桂子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「黒田土佐子」の解説

黒田土佐子 くろだ-とさこ

1682-1758 江戸時代中期の女性。
天和(てんな)2年生まれ。上野(こうずけ)(群馬県)沼田藩主黒田直邦の妻。享保(きょうほう)2年江戸の大火で本邸が焼失し,別邸に仮住まいしたときの手記「石原記」,養子直純の上総(かずさ)(千葉県)久留里(くるり)藩主時代につけた日記「言の葉草」をのこす。大名家の日常生活が詳細にしるされている。宝暦8年11月25日死去。77歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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