黒色分芽菌症(読み)こくしょくぶんがきんしょう(英語表記)chromoblastomycosis; chromomycosis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒色分芽菌症」の意味・わかりやすい解説

黒色分芽菌症
こくしょくぶんがきんしょう
chromoblastomycosis; chromomycosis

いぼ状皮膚炎ともいう。深在性真菌症の一つ。熱帯亜熱帯に多い。菌は土壌腐木などに存在し,小児老人,免疫不全者に多発する。隆起する肉芽腫性のカリフラワー状の病変で,排膿をみることがある。慢性に経過して十数年続くが,ときに内臓を侵し,脳病変などを併発して死亡することがある。糖尿病リウマチ様関節炎,全身性エリチマトーデス (→紅斑性狼瘡 ) などの基礎疾患のある人に起きやすい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android