黒部[市](読み)くろべ

百科事典マイペディア 「黒部[市]」の意味・わかりやすい解説

黒部[市]【くろべ】

富山県東部の都市。1954年市制。黒部川扇状地の左岸部及び中流域の山地を占めて,水質水量ともに恵まれ,水田が広く,また大型で長楕円体の黒部スイカを特産する。中心の三日市は市場町として発達,北陸新幹線とあいの風とやま鉄道,富山地方鉄道,黒部峡谷鉄道,北陸自動車道が通じる。第2次世界大戦後,ファスナーの大工場ができ,亜鉛・鉛の製錬工場も立地して工業化が進み,黒部川中流では発電事業も行われ,県東部の工業の拠点都市となっている。北部の生地(いくじ)は古くからの漁村で,黒部漁港として整備され,漁港敷地内に水産物地方卸売市場が設けられている。黒部峡谷沿いに温泉が点在し,南部中部山岳国立公園に属する。2006年3月下新川郡宇奈月町を編入。426.31km2。4万1852人(2010)。

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