百科事典マイペディア 「鼠径リンパ肉芽腫」の意味・わかりやすい解説
鼠径リンパ肉芽腫【そけいリンパにくがしゅ】
→関連項目クラミジア感染症|届出伝染病
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以前には宮川小体と呼ばれていたが,現在ではクラミジア・トラコマチスChlamydiae trachomatisと呼ばれる病原体によって起こる性病で,第四性病,性病性リンパ肉芽腫とも呼ばれる。性交による感染後1~2週間で,男性では,外陰部に小さい隆起または小水疱ができるが気づかないことが多い。その後1~2週間で片側の鼠径リンパ節が痛みとともにはれ,化膿するとともに周囲に炎症が生じるために癒着をおこし,皮膚が破れて多くの孔から排膿する。このとき,発熱,頭痛,関節痛などを伴う。女性では,腟壁や子宮入口に初感染がおこり,骨盤内のリンパ節が侵されるので,陰唇,会陰部に象皮病のようなリンパ浮腫がおこったり,直腸狭窄が発生する。この病気にかかると,この病原体を抗原とする皮内反応であるフライ反応が陽性になる。治療として,サルファ剤かテトラサイクリン系薬剤が用いられている。近年では世界中で減少している。
執筆者:岡本 昭二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…クラミディアに属するものには次の二つがある。以前は宮川小体といわれ現在クラミディア・トラコマチスChlamydia trachomatis L1‐L3といわれている病原体による鼠径リンパ肉芽腫は,鼠径リンパ節のはれと化膿を生じる性病で,第四性病ともよばれている。クラミディア・トラコマチスD‐Kに属する病原体による非淋菌性尿道炎は粘液性の膿が出るものである。…
…おもに性交によって人から人へ感染していく病気の総称で,梅毒,淋病,軟性下疳(なんせいげかん)および鼠径(そけい)リンパ肉芽腫(第四性病)が含まれる。俗に花柳(かりゆう)病などともいわれた。…
※「鼠径リンパ肉芽腫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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