鼻笛を吹く(読み)ハナブエヲフク

デジタル大辞泉 「鼻笛を吹く」の意味・読み・例文・類語

鼻笛はなぶえ・く

口を閉じ、声を鼻に抜いて歌う。
「―・いて吟ずることか」〈中華若木詩抄・上〉
得意になる。
「諸人勇みて―・きけるに」〈浮・胸算用・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鼻笛を吹く」の意味・読み・例文・類語

はなぶえ【鼻笛】 を 吹(ふ)

① 口を閉じ、声を鼻に抜いて歌う。鼻歌をうたう。
※中華若木詩抄(1520頃)上「擁鼻は、日本のほうかてなんどする事か。又鼻笛を吹て、吟すること乎」
② 悦に入って得意になる。喜んで鼻を鳴らす。
浮世草子世間胸算用(1692)三「関寺小町するといへば、これ一番の見物と、諸人勇みて鼻笛(ハナフエ)を吹(フキ)けるに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android