龍渓性潜(読み)りゅうけいしょうせん

精選版 日本国語大辞典 「龍渓性潜」の意味・読み・例文・類語

りゅうけい‐しょうせん ‥シャウセン【龍渓性潜】

江戸前期の黄檗宗の僧。号は如常老人。勅号は大宗正統禅師。密教および禅を修め、慶安四年(一六五一勅命によって妙心寺に住した。承応三年(一六五四隠元が来日すると、弟子の礼をとり、万福寺開創に力を尽くした。後水尾上皇帰依厚い著書に「宗統録」「鉄觜録」など。慶長七~寛文一〇年(一六〇二‐七〇

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「龍渓性潜」の意味・わかりやすい解説

龍渓性潜
りゅうけいしょうせん

[生]慶長7 (1602).7.30. 京都
[没]寛文10 (1670).8.23. 大坂
江戸時代初期の黄檗宗の僧。8歳で教王護国寺(東寺)に入り密教を修めたが,叔父の勧めにより 16歳で得度出家して門に入った。慶安4(1651)年勅命により妙心寺に住したが,隠元隆琦が来日するとその弟子となって,黄檗山萬福寺の開創を助けた。晩年諸方に禅風を宣揚した。主著『宗統録』『鉄觜録』『弁正録』。

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