アーメン(英語表記)amen

翻訳|amen

精選版 日本国語大辞典 「アーメン」の意味・読み・例文・類語

アーメン

[1] 〘感動〙 (āmēn 「まことに」「たしかに」の意。のちに「かくあれ」「そうでありますように」の意) キリスト教徒祈祷、讚美歌などの終わりに唱えることば
※どちりなきりしたん(一六〇〇年版)(1600)一一「わがためにわれらが御あるじでうすをたのみ玉へ。あめん」
[2] 〘名〙 ((一)から転じて) キリスト教やキリスト教徒をひやかしたり、さげすんだりしていう語。
牛肉馬鈴薯(1901)〈国木田独歩〉「熱心なアーメンの仲間で」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「アーメン」の意味・読み・例文・類語

アーメン(amen/〈ヘブライ〉'āmēn)

[感]キリスト教で、祈り・賛美歌などの最後に唱える言葉。まことに、確かに、そうなりますように、の意。エイメン。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「アーメン」の意味・わかりやすい解説

アーメン
amen

ヘブライ語で〈まことに,確かに〉を意味し,結果責任を引き受ける姿勢や〈かくあれかし〉との願望を表明する語。契約,誓約,祈り,頌栄に用いられる。この旧約聖書ユダヤ教慣習をキリスト教も受容し,教会儀式,祈り,賛美歌,信条の結びなどに同意を示す意味で用いられ,新約聖書では〈アーメンたる者〉としてイエスを指すこともあった。典礼を重んずる教会で祈禱文の歌唱・朗唱後に用いられる。ミサ曲ではグロリアとクレドの後に〈アーメン〉が置かれる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アーメン」の意味・わかりやすい解説

アーメン
あーめん
'āmēn ヘブライ語

ユダヤ教とキリスト教における重要な礼拝用語。誓い、祝福、呪(のろ)い、祈り、賛美などに対して同意を表すために、個人または会衆がこれを唱える。元来、「そのとおりです」と「そうなりますように」との二重の意味を含んでいた。『旧約聖書』『新約聖書』に現れるこのことばは、日本語訳では、そのまま音写される場合が多いが、「言っておく」などの動詞に続く形で、「よく」と訳される場合もある。

[土屋 博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「アーメン」の意味・わかりやすい解説

アーメン

ヘブライ語で〈しかり〉〈しかあれかし〉の意。誓約,祈り,頌栄に用いられ,キリスト教でも儀式,賛美歌,信条の結びなどで,同意のしるしとして付される。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android