δ(デルタ)(読み)デルタ

化学辞典 第2版 「δ(デルタ)」の解説

δ(デルタ)
デルタ
delta

ギリシア語アルファベットの4番目であることから,ある官能基のついたC原子から数えて4番目の位置を示す接頭語.【IUPACにより推奨された化学シフトの表記法で,ppm 単位で表す.周波数掃引では試料および基準物質の共鳴周波数を νSνR とすると,

で定義される.磁場掃引の場合,試料と基準物質の共鳴磁場を HSHR とすると,

であるが,おのおののしゃへい定数δSδR とすると,δ値は近似的に 106(δRδS)に等しい.δ値の大きい試料は,基準物質よりも磁気しゃへいが小さく,より低磁場で共鳴する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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