精選版 日本国語大辞典 「ブレスト」の意味・読み・例文・類語
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ベラルーシ共和国の南西部,ポーランドとの国境沿いにある同名州の中心都市。人口30万0124(2004)。11世紀にブーグ川の渡船場につくられた集落に始まる。名前は付近のニレの木,あるいは古代経済で重要な役割を果たしたシラカバの樹皮に由来するといわれる。14世紀にリトアニアの支配下に入り,その後1921年までリトアニアの名をとってブレスト・リトフスクBrest-Litovsk,1921-39年ブレスト・ナド・ブーゴム,39年現名に改称。と呼ばれた。16世紀から18世紀末までと1919年から39年まではポーランド領であった。1830年代に今日も遺跡として残る城塞が築かれた際,現在のムハベツ川とブーグ川の合流点に移った。この町は成立の当初から東欧諸国とキエフ・ロシア,さらに黒海方面を結ぶ通商路の分岐点として知られていたが,現在も基幹的な鉄道と道路が走り,ヨーロッパに通ずる〈門〉として機能している。ここは第1次世界大戦末にソビエト政権がドイツなど4国と講和条約〈ブレスト・リトフスク条約〉を結んだ所としても有名である。
執筆者:横手 慎二
フランス北西部のフィニステール県,ブルターニュ半島西端に近い軍港都市。人口14万9495(1999)。軍事上の要衝としてすでに14世紀からイギリス,フランスの間で争われ,17世紀になってコルベールがフランス第1の軍港として整備した。第2次大戦時の1940年6月から44年9月までドイツの潜水艦基地となったため,全市はたび重なる空襲を受けまったくの廃墟となった。戦後近代的都市として再建され,工業港・商業港の機能も加わり,海洋研究の中心地ともなっている。
執筆者:田辺 裕
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(2013-2-27)
出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報
…30年以降体制はしだいに抑圧的となり,選挙干渉が公然となった。反抗的野党政治家はブジェシチBrześć(現ベラルーシ領ブレスト)の強制収容所に送られた。 経済的にこの期前半はイギリスの炭鉱ストに助けられて石炭の輸出景気を味わったが,後半は世界大恐慌に直撃されて国民所得が1929‐33年に25%も下落し,失業率が33‐35年に40%に達するなど悲惨な状態となった。…
※「ブレスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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