パブロダール(読み)ぱぶろだーる(英語表記)Павлодар/Pavlodar

デジタル大辞泉 「パブロダール」の意味・読み・例文・類語

パブロダール(Pavlodar/Павлодар)

カザフスタン北東部、パブロダール州都市。同州の州都。イルティシ川沿いに位置し、河港を有す。18世紀初頭にコサック要塞を築き、1950年代に大規模な入植が進められた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パブロダール」の意味・わかりやすい解説

パブロダール
Pavlodar

カザフスタン北東部,パブロダール州の州都。西シベリア低地南縁部,イルトゥイシ川に臨む。1720年ロシアのイルトゥイシ要塞線上の前哨地コリャコフスキーとしてつくられ,1861年パブロダールの町となった。農産物や塩の取り引きが盛んだったが,1897年時点での人口はおよそ 8000人にすぎなかった。1960年代半ば以降急速に発展し,トラクタアルミニウム,化学工場などを擁する一大工業都市となった。1978年には石油精製工場が完成した。産業研究機関や教員養成機関がある。首都アスタナとロシアのバルナウルを結ぶ鉄道,幹線道路が通り,ロシアのオムスクハイウェーで連絡。人口 30万4809(2006推計)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パブロダール」の意味・わかりやすい解説

パブロダール
ぱぶろだーる
Павлодар/Pavlodar

中央アジア、カザフスタン共和国パブロダール州の州都。ロシアのオムスクの南東412キロメートル、イルティシ川中流部右岸に臨む河港都市。人口30万0500(1999)、33万3734(2019推計)。食肉製粉の軽工業と、製材、アルミニウム製錬、建設資材などの重工業が発達。舗装道路、緑の並木道、5~10階建ての近代住宅が造成され、18世紀初頭にロシア軍南下の前哨(ぜんしょう)地として建設された古い町のおもかげは一変している。1960年代に旧ソ連で行われた「処女地開拓」運動の中心地。医学・音楽などの専門学校、歴史郷土館が置かれている。周辺はステップ(短草草原)地帯で、ウシヒツジ飼育小麦栽培が盛んである。

[山下脩二]

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